1.特産品開発におけるポイント及び手順
(現地で資源開発の指導を致します。お申し込みはTOPページから)
1)資源面について
未利用資源の解釈でストレ−トに判断し、未だ利用されていない資源を探索するとらえかたは正しくない。とうふ薫製、こんにゃくスルメ、おおからケ−キがその例でもあるように、資源の活かし方の未だ工夫されていない側面へのアプロ−チという理解を持たなくてはならない。付加価値を付けた加工分野での工夫が求められている。又最近ではエコロジ−志向でリサイクル品のリストアップから資源の有効利用を図ることが注目されている。又資源面では山と海をコ−ディネイトする考え方が不可欠である。海産物と農産物の組み合わせから付加価値を生み出そうとする考え方を料理面から工夫したいものである。
《未利用資源のポイント》
・未だ工夫されていない資源
・資源と資源の組み合わせ
・リサイクル的視点
・地域アイデンティティの発揮
地域内での資源リスト表の作成
↓
【資源リストのポイント】 ↓
@地域らしさの発揮
A資源調達の有利性
B加工技術の修得
C生産・加工主体の確立
D地域支援体制の確立
2)テ−マについて
資源の捉え方も重要だが最も重視したいことは地域振興の基本的コンセプトである。特産品を開発する前段階で当該地域の振興をどの様な方向に推進していくのかといった方向づけから話し合うことが重要になる。 21世紀の地域振興におけるキ−ワ−ドは4つある。
『健康』『環境』『情報』『福祉』である。
『健康』 |
『情報』@歴史的視点 A現在の課題点、問題点 Bインタ−ネット情報 C経済的視点 D国際的視点 |
『環境』 |
『福祉』 |
こうした4つのキ−ワ−ドから地域らしさを方向づけていくことである。具体的には地域振興におけるテ−マの確立(基本的コンセプトの確立)と言うことになる。この方向づけを明確にして特産品開発を推進していかなければ単に試作品を作ることが目的になってしまう。
《テ−マについてのポイント》
基本的コンセプトの確立
↓
『健康』『環境』『情報』『福祉』
↓
4つの視点からアプロ−チ
↓
テ−マの決定
↓
特産品開発の方向づけ
3)人材面について
実行委員会専門委員会の両部会で編成されているのが通常であるがこの両部会の編成にポイントがある。 実行委員会は行政、農協、住民代表、商工代表といったメンバ−で各界のリ−ダ−的存在になるがこれで良い。問題は専門委員会のメンバ−である。
@青年部、婦人部の代表は必ず委員に入れること。
A行政マンを入れること。
B農協関係者を入れること。
Cテ−マに関係した人々を選抜する。
D歴史家、技術師等を入れる。
《人材面についてのポイント》
基本的コンセプトの確立
↓
『健康』『環境』『情報』『福祉』
↓
4つの視点からアプロ−チ
↓
テ−マの決定
↓
特産品開発の方向づけ
特産品開発における青年部・婦人部の役割
@昔を食べる会の結成
A四季の試食会の開催
Bグルメイベント・観光イベントの開催
C健康料理のについての情報収集
D特産品開発の情報収集
4)生産面について
特産品開発において生産面で留意しなければならないことにマ−ケティング視点がある。特産品の原材料の確保や製品化におけるネ−ミング、包製形態、デザイン、ロゴ体、キャラクタ−マ−ク等が具体的に決定しなくてはいけない。となる。従って、生産面から地元体制をどの様に確立していくかを討議の中で想定していく事が求められる。コストや生産体制、加工体制で将来的に内製化(地域内で生産体制を確立すること)が可能か否かを考慮していくことがポイントになる。
《生産面でのポイント》
原材料、ネ−ミング、包製形態、デザイン、ロゴ体 ↓ |
【生産体制確立のステップ】
@生産品の外注段階
A生産体制の個人委託段階
B生産責任単位の創設
C第3セクター・株式会社の創設
D利益責任体制の確立
5)開発主体面について
特産品のための資源調査や試作品までは商工会が担当すべきと思うがいざ製品化の段階になり商品化に進む段階でしかとした責任主体が必要になる。試作品化からデザイン及びブランドの改定までが商工会のステップとみなしたい。そこから先の商品化(個装、内装、外装及び具体的価格設計)に至るまでは利益責任単位で推進していくことになる。一般に第三セクタ−方式での組織化が推進される。第三セクタ−の主体は地域の青年部が担当することが望まれ51%以上株式を持ち利益配分の決定権を持つ方式にしたい。諸団体は生産体制、加工体制で人的、資金的な面を支持する体制が望まれる。
《開発主体面についてのポイント》
試作品段階・・・商工会主体
↓
商品化段階・・・第三セクタ−・NPO
↓
株式会社方式・事業協同組合
↓
51%以上を青年部が持って
利益責任単位となる
↓
諸団体の支援体制の確立
【特産品開発の組織づくり】
@特産品開発のプロジエクトチームの編成
A特産品開発のタスクホースの編成
Bリサイクル資源活性委員会の編成
C特産品開発協議会の編成
D板前・菓子加工チームの編成
6)支援体制面について
商工会が主体となった特産品開発では、行政、農協の支援体制が不可欠になる。特に資金面では行政の支援が前提になる。資源調査、本事業、販路開拓と3ヵ年が商工会で継続可能であるが、特産品を開発し軌道に乗せるまでには5ヵ年が最短で必要になる。従って残り2年間は行政が主体となって支援していくべきである。又、一年目から三年目においては農協の支援体制が重要になる。試作品段階までは地域の婦人部の役割が大きい。 行政、農協、婦人部等の支援体制が不可欠になる。商品化になって市場に売り出していく時点では地元商業者の協力が不可欠になる。
《支援体制面についてのポイント》
試作品段階
農協及び婦人部の支援体制
↓
商品化段階
第三セクタ−での支援
↓
5年間継続化
行政の支援
↓
商品を売り出し
地元商業者の支援
【5カ年支援体制のステップ】
1年目→資源調査事業(商工会事業)
2年目→試作品開発事業(商工会事業)
3年目→販路開拓事業(商工会事業)
4年目→特産品育成協議会(行政・商工会・農協の共同事業)・NPO
5年目→特産品育成協議会(行政・商工 会・農協の共同事業)・NPO
2.特産品育成体制のポイントは何か
1)特産品開発育成の手順とは
資源リストの作成 |
↓
テ−マの決定 |
↓
試食会、展示会の開催 |
↓
製品のリストアップ |
↓
市場調査 |
↓
生産加工ラインのチェック |
↓
原料面のチェック |
↓
市場導入のためのデザイン、色彩、ネ−ミング等の決定 |
↓
商品化 |
↓
販売チャネルの開拓 |
↓
セ−ルス活動の開拓 |
↓
第三セクタ−の創設 |
↓
道の駅、特産センタ−の創設 |
↓
SP体系の確立 |
↓
新商品開発 |
↓
販売計画の確立 |
↓
B/S,P/Lのシュミレ−ション |
2)特産品育成のマ−ケティング管理とは
@市場調査
A製品化計画
B生産体制
C販売促進
D物流体制
E内需拡大
F出身者対
G地域交流
H地域内交流
I古里便の追加体制
特産品開発と販路開拓における
基本事項と課題点
1.市場調査 <現状課題点>
1)社会の百貨店調査は充分か @価格調査
2)ライバル品の調査をしたか A価格・量の調査
3)末端ユーザの意見を聞いたか Bターゲットの決定とニース調査
4)販売する対象は明確か C生産・加工体制の整備と可能性調査
5)需要量を予測できるか D市場マーケティングボリューム調査
2.製品化計画 <現状課題点>
1)包装(個装、内装、外装) @キャラクターの完成
2)商標 Aキャラクターグッズの製品化
3)デザイン Bキャラクターネーミングの基礎と決定
C特産品パーッケージのデザイン化
Dキャラクターグッズのデザイン化
3.生産体制 <現状課題点>
1)生産主体は誰か @地域内での委託段階
2)生産量は充分か A地域内婦人部等での手造り段階
3)生産加工体制は充分か B青年部等での第3セクターでの生産段階
C第3セクターによる加工センター創設段階
D事業主体と利益確立段階
4.販売促進 <現状課題点>
1)地域内拠点は
@販売店
2)地域外拠点は
A地域内小売店
B第3セクター売店
C地域内イベントでの販売
D地域内ルートでの販売
5.物流体制 <現状課題点>
1)輸送コスト @宅急便業者とのタイアップ
2)保管体制 A地域内業者とのタイアップ
3)受発注体制 B第3セクターでの管理
C受発注体制の確立
D保管コストの低減
6.内需拡大 <現状課題点>
1)行政活用 @地域内イベントで活用
2)諸緒団体活用 A地域内販売コンテストの実施
3)住民活用 B中元・お歳暮での販売
C地域内小売店取扱い店の指定
D諸緒団体の販売目標
7.出身者対策 <現状課題点>
1)DM体制とスケジュール @特産今案内
2)アフターフォロー体制 A古里便の確立
3)アンケート調査と分析及び対策 B出身者のリストアップとDM
C出身者のアンケート実施
D出身者の受注管理
8.地域交流 <現状課題点>
1)観光客への販売体制 @観光入込客への販売と目標設定
2)都会への販売体制 A観光イベントでの販路拡充
3)観光客への販売体制 B姉妹都市との交流
C全国サミットでの交流
D大都心の百貨店、スーパー、商店街との交流
9.地域内の役割分担 <現状課題点>
1)行政の役割
@行政での販売目標
2)農協の役割 A農協での販売目標
3)観光業の役割
B観光業での販売目標
4)商工会の役割
C商工会での販売目標
5)住民の役割 D住民での販売目標
6)工業者・漁業者の役割 E工業者・漁業者の販売目標
10.古里便の追加体制 <現状課題点>
1)地域内企業の参加
@新古里便の確立
2)個人の参加 A古里便の個人事業主商品の参加
3)新商品の追加
B新商品開発異業種交流の策定
4)観光イベントの案内
Cイベントでの屋台販売
5)商業者の取扱い店
D商店での古里便取扱い拡充
3)販路の確立と開拓のポイントはなにか
@地域内
1特産センタ−
2直販店
3地元小売店
4郵パック
5農協主催の古里便
6第三セクタ−による組織化
7諸団体への販売割当て
8住民の販売コンテスト
A地域外
1出身者リスト
2県とのタイアッ
3県内大手販売店
4県外大手販売店
523区の商店街
6地域交流
コメント 地域内に特産センタ−を創設するということは不可欠になる。道の駅スタイルに するか独自の特産センタ−にするかは問わない。いずれにせよ特産センタ−、トイ レ、駐車場の3セットでは人は集まらない。レストラン、グルメハウス、ハ−ブ喫茶、CVS、インタ−ネットセンタ−、温水プ−ル、トレ−ニングジム、リハビリセンタ−、配膳センタ−等を複合した地域のコアゾ−ン(ヘソづくり)を形成する ことが望まれる。地域内ではこの他に直販店、地元小売店で取り扱う体制がある。農協主体の古里便にまとめ上げていく方向や自治体での古里便の確立が最終的な目的になるが、いずれにせよ後述する第三セクタ−等での利益責任単位が明確になっていなければならない。又緒団体(行政、農協、森林組合、商工会等)や住民に対するノルマ的割当ても必要になる。地域外では出身者リストを作成し、これにダイレクトチャネルを確立していくことが肝要となる。県主催での物産フェア、国主催での物産展等にも出展していくことが望まれるが地域交流や23区の商店街とのタイアップによる長期的販路の確立が望まれる。 |
4)アンテナショップ、地域外交流について
@公設ショップの活用
銀座の村から町から館や原宿の全国物産展等を活用するが望まれる。県として独自のアンテナショップを出していくことが望まれるが、経費の面で難しい。できれば民間レベルでのタイアップにより23区の商店街と交流する姿で、公設ショップを創設していく考えもある。
A独自のアンテナショップ
当該地区で独自にアンテナショップを設けるには資金が莫大になる。従って県単位でアンテナショップを創設することが望まれる。又、建物については23区商店街の空き店舗を活用することが最も安くなる投資といえる。県と連合会との折衝によりこれを達成したい。
B情報自体の販路とは
インタ−ネットホ−ムペ−ジを完成させることが条件になる。地区別に完成することもよいが、県単位でホ−ムペ−ジを作成することも必要になる。又、ホ−ムペ−ジの内容やタイトルに大きく左右されるので作成上でよく研究することがポイントとなる
アンテナショップ
|
地域外交流
|
【第3セクター運営のポイント】
@地域のコアゾーン(ヘソ・中心部)に創設すること
Aコアゾーンの複合経営を目指すこと
B責任主体を明確にし権限を委譲すること
C地域の青年部が参加すること
D行政・諸団体が支援を継続すること
6)今後の課題について
@地区別マ−ケティング調査の強化
A第三セクタ−の事業計画の策定
Bポケットガイドブックの作成と国際交流チャレンジ
C大使制度の確立及び県との連携強化
D専属セ−ルスマンの配置
E観光協会の独立と事業化の創造
F販路拡充とアンテナショップの確立
G端末ユ−ザ−のネットワ−ク化
Hホームページの作成及び県との連携強化
Iイベント開催地の有効活用
《特産品開発のポイント20大提言》
1.素材をそのまま加工するのではなくひとひねりが必要。キムチ漬け、薫製化、ワサ ビ入り、麹漬け等がその例である。
コメント |
2.試食会の運営が誤っている。試食会は繰り返し行うもので改善していく手段としたい。
コメント |
3.価格、製品内容等についての市場調査を充実してもらいたい。
コメント |
4.生産体制が個人レベルでは特産品は育たない。株式会社形式の第三セクタ−の方向づけをしたい。
コメント |
5.「販売」でなく「マ−ケティング」の視点で販売体制を強化すべきである。
コメント |
6.行政はもとより、農協や地域の婦人部の支援体制を確立すべきである
コメント |
7.販売手段の徹底した研究が不可欠である。
コメン |
8.販路はまず地域内を固めることがポイントになる。
コメント |
9.地域内、地域外の販路開拓について研究会を設けるべきである。
コメント |
10.販路の新兵器ホ−ムペ−ジをユニ−クに作成したい。
|
コメント |
11.流通業界とのタイアップはあまり大手を狙うのでなく、都心の商店街等を狙うことを考えるべきだ。
コメント |
12.地域内の販売ノルマを作成し、役割を明確にすべきだ。
コメント |
13.特産センタ−は複合機能をゾ−ンとしていかなければならない。
コメント |
14.販路といっても、展示会、商業祭程度で、セ−ルスマン配置というレベルになっていない。
コメント |
15.地域外のアンテナショップは何らかの形で持つ必要がある。
コメント |
16.23区との交流に期待があり、今後これを研究していくべきである。
コメント |
17.むらおこしを実施していない商工会地区はむらおこし第2弾が開始されている現在、ぜひ取り組んでいくべきである。
コメント むらおこしは単に特産品開発や観光開発だけではない。地域のコアゾ−ンを 創設しそこには特産品やグルメゾ−ンを形成していくという新しい時代の流れを提唱するという役割がある。 |
18.地方jの地ビ−ルの追跡調査をし今後の対策を立てたい。
コメント |
19.特産品開発や販路について地域内の情報交流が必要である。
コメント |
20.県や県外へのPR及び大使制度について
コメント 長野県として外にPRをする場合、数多くのメディアを活用すべきである。 PR体系を研究してもらいたい。また大使制度は県の主導で是非採用しても らいたい制度である。 |
観光おこしのステップ
1.観光資源のリストアップ
1)人物的資源
2)歴史的資
3)自然的資源
4)伝統的資源
5)文化的資源
6)イベント的資源
7)産業的資源
8)ギネスブック的資源
9)観光コ−ス的資源
10)グルメ的資源
11)体験的資源
12)手造り道場的資源
13)キャラクタ−的資源
14)スポ−ツ的資源
15)生物的資源
16)植物的資源
17)小動物的資源
18)催事的資源
19)生活の智恵的資源
20)ユニ−クなアイデア的資源
観光資源をどこまで詳しくリストアップするかは観光開発において重要なステップです。20項目の視点を参考にそれに係る人材を配置しリストアップしていくべきです。 |
2.観光開発におけるコンセプト及びテ−マの決定
1)21世紀にむけたテ−マ、コンセプト
2)地域アイデンティティから見たテ−マ、コンセプト
3)健康、福祉から見たたテ−マ、コンセプト
4)キャラクタ−から見たたテ−マ、コンセプト
5)独自の文化から見たテ−マ、コンセプト
テ−マやコンセプトづくりは、観光開発にとって非常に重要になります。観光開発にどんなテ−マを考えるのか、その資源とは何かといった発想になります。テ−マ、コンセプトのしっかりした観光開発の方向付けを決めましょう。 |
3.資源リスト表から観光開発にとって不可欠な項目を選択する。
1)リストアップ、ランキング的選択
2)資源と資源の組合せの選択
3)地域アイデンティティからの選択
4)テ−マ、コンセプトからみた選択
資源の中でも観光化を図れるものとそうではない資源があり、これを分離していく作業です。このテ−マ、コンセプトが明確でないと掘り下げも中途半 端になります。 |
4.新しい発想での観光開発をする
1)参加型観光・・・イベントを中心にスポ−ツや地域の文化等に参加していくことである。参加型とは住民と入り込み客の交流を意味し、どちらか一方では参加型観光にならない。
イベント・スポ−ツ・催事のリストアップ
↓
事業の継承
↓
住民が楽しむ体制づくり
↓
住民と入込客のとの交流内容の検討
↓
実現化委員会の創設
2)体験型観光・・・農業体験、そば打ち体験等がその例である。体験させることで、地場産品が売れるとか、リピ−タ−として期待出来ると いったように仕向けていくことが体験観光のポイントである。
農業体験、そば打ち体験等 |
↓
地場産品のリストアップ |
↓
体験内容の検討 |
↓
体験型観光委員会の創設 |
3)学習型観光・・・自然の中で草、木、花や小動物、生物等を学んでいくことで ある。散策コ−スと併用することと、ガイド文化教室を創設し、住民に興味を持たせることです。
自然を学ばせよう |
↓
草、木、花、小動物、生物等のリストアップ |
↓
散策コ−スとの併用 |
↓
学習コ−スガイド隊の編成 |
↓
実現化委員会の創設 |
4)グルメ型観光・・・地域の伝統的な食文化を広く入込客に提案していくものです。特に健康というテ−マでの提案が注目されています。
伝統文化のグルメ |
↓
健康をテ−マに |
↓
昔を食べる会 |
↓
実現化委員会の創設 |
5)手造り型観光・・・木工・竹細工等の手造りを体験させることです。自然体験学習型にまとめることがポイントです。
木工・竹細工・伝統工芸品のリストアップ |
↓
手造り文化教室の開催 |
↓
自然学習へのアプロ−チ |
↓
実現化委員会の創設 |
6)街並み景観型観光・・・街並みを美しくして、地域住民が自慢するようにして いくことです。色やキャラクタ−、アイデンティティある演出で街並みを統一していくことです。 街並み条例を策定することがポイントです。
美しい街並みの形成 |
↓
住民が自慢する街並みの形成 |
↓
街並み実現化委員会の創設 |
7)交流型観光・・・大都市と交流するとかサミット的に交流するといった型です。
広域交流といった視点も重要です。
交流コンセプトの確立 |
↓
大都市との交流研究会 |
↓
広域交流の研究会 |
↓
交流型観光実現化委員会の創設 |
8)健康セラピ−型観光・・・21世紀の大きなテ−マである「健康」や自然治癒 力を増進することを提案することです。山岳セラピ −、河川セラピ−、乗馬セラピ−等が大いに注目されています。
21世紀のテ−マ「健康」 |
↓
東洋医学的健康法
↓
セラピ−資源のリストアップ |
↓
健康・セラピ−型観光実現化委員会の創設 |
9)農業型観光・・・体験農業やオ−ナ−制度等により、農業に参加してもらう観光です。生き甲斐農園として大都市のシルバ−パワ−を活用することです。
体験農業 |
↓
農産品交流市の開催 |
↓
農産品オ−ナ−制度 |
↓
実現化へ向けてのアプロ−チ |
10)福祉型観光・・・一泊二日、二泊三日位でお年寄りが語り合う機会や シルバ−ハウスやシルバ−ランドを創造してお年寄り天国を創設していこうとするものです。 特に地域住民のボランティア体制がポイントとなります。
福祉型観光 |
↓
ボランティア体制の確立 |
↓
福祉型コミュニティハウスの確立 |
↓
実現化へのアプロ−チ |
5.観光開発100人委員会の創設
観光ビジョン10ヵ条を成立するには資源の組合せを考察していくことです。 資源リストやテ−マ、コンセプトさらには新しい観光開発10タイプから策定することです。10大提言が出来たら次に優先順位を決めます。それぞれに実行委員会(10名)を決定し、実現化のアプロ−チを話し合います。10ヵ条の委員会が結成され10名ずつのメンバ−が決定されれば100人委員会の開始です。10大提言の実現化へ向けて、10人の委員長がさらに行政諸団体や住民と一体となり、話合いをしていくことが肝要です。
地域観光ビジョン10ヵ条 |
↓
観光資源リスト作 |
↓
観光テ−マ、コンセプトの決定 |
↓
新しい発想での観光開発の研究 |
↓
観光開発100人委員会の創設 |
↓
実現化に向けてアプロ−チ |
観光おこしQ&A
Q1.素晴らしい自然があって、何故入込客が増大していないのか?
素晴らしい自然そのものは立派な観光資源です。しかし自然といっても、自然の放置、自然の保護、自然活用と種々の概念があります。自然が在るだけでなく、それを活用するユニ−クなアイディアとそのために整備が必要です。 自然を楽しく活用するレベルまでにならないと誘致は難しいといえます。
Q2.伝統・文化を如何に観光化していくか?
|
伝統・文化はその土地らしさがあってこそ、その価値が評価されます。何故発生し、どのようにして根付いたのかを知らしめることが肝要です。まず、地域住民に十分理解、熟知させることが前提です。正しい郷土史の理解と住民の熟知から外の人が興味を持つものです。 |
各地区でイベントが盛んになっていますが継続性に欠け、又内容もマンネリ化しています。イベントの運営は常に刷新していかなくてはなりません。 イベント委員会を創設し、そのメンバ−は常に刷新していかなければ内容もマンネリ化します。また毎年の記録や住民の役割分担を公平にしていか なければ継続は出来ません。住民が主役になり入込客も参加出来る仕組みが観光化にとって不可欠なものとなります。
Q4.温泉観光は何故盛り上がらないのか?
リゾ−ト開発、ふるさと創生クアハウス構想等により全国の市町村で温泉がボ−リングされました。その結果温泉に入ることの非日常性の価値が薄れてきたことが温泉観光を難しくさせています。さらに近代的スパーランドにはトレ−ニングジム、温水プ−ル、サウナ、レストラン、カラオケ、ゲ−ムコ−ナ−等スポ−ツアミュ−ズメントガ充実されています。温泉だけの単一資源で入込客は誘致されない時代なのです。 |
|
Q5.河川の活かし方と観光とは何か?
河川ゾ−ンの活用は近年の観光開発には欠かせないものになっています。川下り、ニジマス・鯉等の養殖及び釣場、河川敷スポ−ツ、イベント広場、ジョギングコ−ス、散策コ−ス等々の空間として注目されるだけでなく、河川プ−ルとしての価値が高くなりつつあります。自然の中で子供が泳ぐ その環境を提供することが河川観光です。都会との交流を含めて図るべきです。
Q6.山岳の魅力は何か、またその観光化とは?
|
山岳そのものが素晴らしい観光資源であることは十分理解できていてもその活かし方となると不十分です。まず住民が山岳に興味を持ち、そこに参 画する仕組みが必要です。冬のスキ−場が冬だけの会場になっているので は通年観光体制とはいえません。住民が四季を通じて利用する体制を付くることが山岳の魅力を拡大させ、他の人々に魅力をPRすることになるのです。春、夏、秋、冬の4シ−ズンごとにどんな魅力があるかを住民同士で話し合い、住民が楽しむことが出来るということが観光化の条件といえるでしょう。 |
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Q7.りんご、いちご等果実を中心とした観光の危機とは何か?
りんご、いちご等のオ−ナ−制度、ふるさと便が盛んになり、それなりの成果は上がっています。しかし、農産物(果実を含め)の自由化は目前です。価格や品質、鮮度管理についても一段と競争が激しくなることが予測されます。りんごを売るのでなく、りんご文化を形成することがその対策となります。つまりりんごをテ−マにした地域振興を充実させることです。 りんご以外の果実でも同じです。果実により住民にどの様なメリットがあるかがそのポイントです。
Q8.キャンプ場や不整備が招く客離れとは何か?
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オ−トキャンプ場やスポ−ツ、バ−ベキュ−・キャンプ場、湖畔温泉キャンプ場等様々なキャンプ場が出来ています。しかし、トイレ、cvs、ゴミ対策、夜の安全対策、公害防止、騒音対策、さらにはキャンプ場全体のソフト開発(イベント、催事、市開催、スポ−ツ大会開催等)が遅れています。キャンプ場の運営は地域ぐるみで外貨を獲得する拠点として捉えることが肝要です。 |
|
Q9.りんご、温泉、温泉、そば、高原、山岳の武器を上手に観光化していくには
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県下では、りんご、温泉、そば、高原、山岳といった資源がキ−ワ−ドになっています。これらの資源を如何に有効に活かすかが観光振興において重要になります。単一資源だけの開発というより、諸資源の組み合わせがポイントです。りんごオ−ナ−制度、そば体験道場、高原野菜市場、温泉ランドを複合化する等はその例です。強い資源を地域のどまん中で活かし集中することで誘客力を拡大していくことも可能になります。地域の観光 拠点づくりと併用し考察することが肝要です。 |
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Q10.手造り道場のポイントは何か?
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そば道場が最も盛んになっていますが、そば道場だけでは観光になりません。地域の中心地に観光施設を創設し、その中心にそば道場があるようにしなくてはなりません。食べる、見る、運動する等を組合せた拠点づくりが求められます。地域のグルメ道場、グルメ市場、グルメイベント、温泉とグルメ等といったハ−ド、ソフト両面をセットにして開発することを心掛けたいものです。また、家族で手造りしたものをその場で食べるなり手造りセットを購入し地元に戻ってから楽しめる体制づくりも不可欠です。 |
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Q11.小動物を活かした観光化とは何か?
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小鳥、昆虫、野生動物等は都会の人々が最も憧れるものです。親しく触れあえる拠点があればそれだけで観光拠点となりうる。しかし、小動物だけでは物足りません。うさぎであればうさぎのキャラクタ−グッズ、うさぎイベント、うさぎマ−ク街並み等といったようにうさぎをキャラクタ−化し、地域興しをうさぎに特化していくことが肝要です。また小動物は子供がタ−ゲットになりますから、子供グッズ、子供ランド、子供グルメ等の組合せも重要です。 |
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Q12.民宿の生き残りと観光振興とは?
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民宿、旅館と行った経営が一段と厳しくなってきます。一流レストランとどこが違うのかではなく、どこを差別化するかという発想が大切です。 ここでいう差別化とは独自の文化を享受させることであり、サ−ビス体制の充実が前提になるということです。素朴さ、昔らしさを体験する宿場的な民宿でもサ−ビスがなければ客は離れます。部屋の鍵、朝夕の挨拶、きれいなトイレ、朝風呂体制は若者にとっての条件になります。 |
Q13.名物料理を如何に観光に繋げていくべきか?
各地行きには必ず名物料理といわれるものがあります。これを観光に繋げていくには名物と言わしめる体制づくりが前提になります。どこに行っも地域内では食べられる、安い、うまい、住民が自慢して食べているといった体制づくりが外から見て名物といえる条件です。名物だと地域住民が 自慢し、かつ安く食べれる体制をつくることです。また、名物料理が伴うイベントや料理コンテスト等のソフト開発についても併用して実施してい くことが肝要です。 |
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Q14.キャラクタ−の活かし方と観光振興とは何か?
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地域振興にはキャラクタ−が不可欠です。マスコット的な物を地域のシンボルマ−クにし、そのキャラクタ−グッズをつくっていくことです。テレカ、キ−ホルダ−、Tシャツ、エプロン、タオル等のグッズを揃えることです。また、キャラクタ−マ−クやロゴ体(キャッチフレ−ズ)も住民から募集する形も必要です。住民が参加した中で決定していくことです。ノボリ、タスキ、看板、ヌイグルミ等のキャラクタ−七つ道具も揃えることが肝要です。 |
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Q15.広域観光はなぜ必要なのか?
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近年、日本観光そのものが厳しさを増しています。国内観光は大手リストの企画したものに操られている傾向に有ります。大手旅行会社が企画するのでなく、広域連合を結成し、旅行会社に負けないコ−スを提案することです。そのために近隣地区の観光資源をよく熟知することです。また、広域観光開発委員会を創設し、各地域のポジション、役割、そしてセットコ −スの内容についても研究していくことが肝要です。 |
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Q16.交通手段の表現で観光振興は変わる?
都会の人々が旅に出るとき交通が便利か否かが観光地選択の重要なポイントになります。「特急で来てください。お迎えに上がります」位の発想の 転換が必要です。あさま、あずさ、しなのの3本の特急新幹線が東京、新宿、名古屋から出発しています。大いにこの3本特急体制と高速道路のインタ−を活用し、そこから近いということを外に向かって宣伝していくべきです。料金は安く、グルメがあり、本場、体験があることをセットにして表現することです。 |
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Q17.道の駅は何故成功していないか?
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全国に300ヵ所以上の道の駅があります。しかし、その大部分は失敗しています。失敗のスタイルはトイレ、駐車場、特産品センタ−の3点セットです。この3点だけではもはや魅力のある拠点とはいえません。道の駅を中心に地域のコアゾ−ン(へそ)を形成することです。CVS(コンビニ)、スポ−ツ、スパランド、レストラン、道場、体験といったものを如 何に複合化するかが問題になります。 |
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Q18.体験観光での誤りとは何か?
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草木染め体験、木工体験、蕎麦打ち体験、農業体験、おやきなどの故郷の味体験、バタ−づくり体験、アイスクリ−ムづくり体験、こんにゃくづ区 り体験、郷土料理体験、わら細工体験等があります。一度体験されると口 コミで宣伝されますが、あまり活用されていないのではないでしょうか。 立派な体験施設でもそこまでいかないと何の価値も生まれません。従って一度来た人の友人、知人、家族、親戚等々をフル活用していくことが肝要になります。その為のカスタマ−管理(顧客管理)が大切になります。 |
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Q19.21世紀型観光協会のあり方とは何か?
観光協会が役場の一角にあり、公的機関で運営されていく時代は終わりま した。営利追求の拠点として新しく生まれ変わる必要があります。利益追 求型でしかも土地の若者が運営することです。若い人が副収入となる拠点づくりとして捉えるべきです。営利追求型にするために経営も複合化するべきです。道の駅、CVS(コンビニ)、ファ−マ−ズマ−ケット(市場)観光コアゾ−ン等々を複合経営する体制が不可欠です。 |
Q20.広域観光体制を如何に継続していくべきでしょうか?
観光の国際化、ボ−ダレス化により海外の巨大観光地帯との競争が激しくなります。しかしその反面で、国内で見逃されていた資源が注目されています。山岳セラピ−、河川セラピ−、乗馬セラピ−にあるように従来の資源を新しい感覚で組み合わせることが必要になる。都会の旅行会社に任せっきりのスタイルからいかに脱却するかです。そのため広域に連合し、どの役割を全うしうるか官民一体となり考察していくことが重要となります。 |